2019/12/24

第2章第3節の節末問題

エミール・アルティン『ガロア理論入門』第2章第3節の節末問題です。ここには問題のみ。
問題3-1
KEKE のとき、EE の要素 ααα2+kα+l=0 (k,lK)α2+kα+l=0 (k,lK) を満たすための必要十分条件は、(K(α)/K)=1(K(α)/K)=1 または (K(α)/K)=2(K(α)/K)=2 であることを示せ。

問題3-2
次の体は有理数体 QQ 上何次の体か。
(1) Q(α)Q(α) ただし α3=1, α1α3=1, α1
(2) Q(α)Q(α) ただし α3=2α3=2
(3) Q(α)Q(α) ただし α4+α2+1=0α4+α2+1=0

問題3-3
αf(x)=x3x2=0 の根のとき、(Q(α)/Q)=3 を示し、さらに次の値を α の2次以下の多項式で表わせ。
(1) α5
(2) 1α+1

問題3-4
EK の拡大体で αK 上代数的であるとする。(K(α)/K)=2, EK(α)=K とすると E(α)E 上次数 2 であることを示せ。

問題3-5
K の相異なる n 個の要素 a1,a2,,ann 個の要素 b1,b2,,bn (こちらは等しい要素があってもよい)を与えたとき、f(ai)=bi (i=1,2,,n) となる n1 次の K 内の多項式
f(x)=c0+c1x++cn1xn1
が存在することを証明せよ。

問題3-6
σK から K への同型写像で、K, K がともに有理数体 Q の拡大体のとき有理数 a に対して σ(a)=a であることを示せ。

問題3-7
実数体 R の自己同型写像を σ とするとき、次を順に証明せよ。
(1) α>0 ならば σ(a)>0α>β ならば σ(a)>σ(β)
(2) σ は恒等写像である

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