問題2-3 整数全体の集合を Z とし、整数を係数とする x の多項式の全体の集合を Z[x] とする。f(x)∈Z[x] に対して f(x)=af0(x) となる a∈Z,f0(x)∈Z[x] が存在するとき a∣f(x) で表わす。いま p を素数とし g(x),h(x)∈Z[x] とするとき p∣g(x)h(x) ならば p∣g(x) または p∣h(x) を示せ。
解答 p∣g(x)h(x) であって p∤g(x), p∤h(x) であるとする。背理法を使った証明です。a∣f(x) は、「 f(x) は a で割りきれる」という意味ですね。a∤f(x) は、「 f(x) は a で割りきれない」という意味です。
g(x)=b0+b1x+b2x2+⋯とし、g(x),h(x) の p で割りきれない最初の係数を、それぞれ bj,ck とする。このとき g(x)h(x) の xj+k の係数は次のようになる。
h(x)=c0+c1x+c2x2+⋯
(ある次数以上の項は係数を0とおく)
b0cj+k+b1cj+k−1+⋯+bjck+⋯+bj+kc0ここで b0,b1,⋯,bj−1;ck−1,ck−2,⋯,c0 はすべて p で割りきれるので bjck 以外の項は p で割りきれ、bjck の項は p で割りきれない。よって xj+k の係数は p で割りきれないので p∣g(x)h(x) に反する。
p∣g(x)h(x) であって p∤g(x), p∤h(x) であると仮定して、論を進めたところ、p∤g(x)h(x) となってしまった。なので仮定が誤りであり、 p∣g(x)h(x) ならば p∣g(x) または p∣h(x) であると証明しています。
証明自体は読めば理解はできるのですが、このような証明を思いつくのは、慣れなのですかね……。
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