しかし、スマホ(モバイル)では表示されない。PC上では表示されている。
おそらく、使用しているブログサービス(Blogger)では、PCサイトとモバイルサイトでテーマを別々にしており、今回Mathjax用に埋め込んだスクリプトがPC上でしか動作していないからだと思われる。モバイル用テーマでのカスタマイズが可能であるかどうかはこれから調べるので、しばらくはPCでのブラウザ表示でしか数式は表示されないと思う。
さて、せっかく数式表示をできるようにしたし、前回、2次方程式の解の公式の導出をあげたので、Mathjaxの練習も兼ねて、3次方程式の解の公式の導出をあげてみたいと思う。
3次方程式は一般的に次のように書き表わすことができる。
ay3+by2+cy+d=0(a≠0)ay3+by2+cy+d=0(a≠0)(1)
a≠0a≠0 であるのは、a=0a=0 であれば2次方程式となってしまうからである。未知数を xx ではなく yy としているのは、単にこれから変数変換でこの3次方程式を少し簡単な形にしようとしているからである。早速、変数変換をしていこう。y=x−b3ay=x−b3a として上記の3次方程式 (1)(1) に代入する。
(左辺)=a(x−b3a)3+b(x−b3a)2+c(x−b3a)+d=a(x3−3⋅b3ax2+3⋅b29a2x−b327a3)+b(x2−2⋅b3ax+b29a2)+c(x−b3a)+d=ax3−bx2+b23ax−b327a2+bx2−2b23ax+b39a2+cx−bc3a+d=ax3+b23ax−2b23ax+cx−b327a2+b39a2−bc3a+d=ax3−b2−3ac3ax+2b3−9abc+27a2d27a2
つまり、3次方程式 (1) は、ax3−b2−3ac3ax+2b3−9abc+27a2d27a2=0
となる。a≠0 なので、3次方程式 (2) の両辺を a で割って、x3−b2−3ac3a2x+2b3−9abc+27a2d27a3=0
ここで、p=−b2−3ac3a2,q=2b3−9abc+27a2d27a3
とすると、3次方程式 (2′) は、次のように書ける。x3+px+q=0
この3次方程式 (3) の解の公式をつくることができれば、y=x−b3a と、p=−b2−3ac3a2,q=2b3−9abc+27a2d27a3 より、3次方程式 (1) の解の公式をつくることができる。以降、この (3) の解の公式を求めていく。
なお、このように3次方程式(あるいは多項式)の2次の項を消すやり方について、チルンハウス変換とか、立法完成とか、フェラーリの方法とか、いくつかの名前で呼ばれている。おそらくはそれぞれに定義みたいなものがあるのだろうが、確認していない。チルンハウスやフェラーリというのは数学者の名前である。立法完成は名前から3次式でしかいわれないだろう。2次式のときには「平方完成」というのがあった。
【参考】
Mathjaxでの数式表示について、以下のサイトにお世話になった。
Easy Copy Mathjax
物理とか「mathjaxの使い方」
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