山羊座の山羊を描くときは、上半身が山羊、下半身が魚の姿で描かれる。
そこにはギリシア神話での物語がある。
詳しくは覚えていないが、ギリシアの神々が宴会か何かをしていたとき、突然怪物テュポーンが現れた。神々は思い思いに逃げる。鳥に変身して空を飛んだり、足の速い動物に変身して走って逃げたりした。逃げる神々のなかには牧神パンもいた。パンは通常、上半身が人間、下半身が山羊で、山羊の角を生やした姿である。
パンは魚に変身して川に逃げようとした。しかし、慌てていたため、上半身は山羊、下半身は魚になって逃げたという話である。
なぜ逃げ惑う姿で、中途半端な変身の姿で星座となったのかは知らない。
このような話を覚えているのは、私が山羊座であることが大きい。
そしてもうひとつ、この物語が「パニック(panic)」の語源とされているからでもある。パニックは、牧神パンが慌てて逃げ惑う様子である。
山羊座の物語にも、パニックの語源にも諸説あると思うが、細かく調べたりするとパニックを起こしそうなので、今回はこの辺で逃げる。
2017/03/09
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