ふとしたことから、「息」を使った慣用句を検索した。さまざまな慣用句がある。(weblio辞書「息の慣用句」)
その中のひとつ「息が合う」。意味は、ともに事をする二人以上の間で気分がぴったりと合うことである。
コーチング・スキルのひとつに「ペーシング(pacing)」というのがある。文字通りペースを合わせるである。「息を合わせる」と言い換えることができる。
「呼吸を合わす」という言葉もある。相手と調子を合わせることである。「呼吸を計る」ことも必要だろう。
また「息が切れる」という言葉があれば、「息が続く」という言葉もある。「息が切れる」は、物事を長く続けられなくなること、「息が続く」は、物事を長く続けることができること。
「息を呑む」と驚くのに、「呼吸を呑み込む」と、物事をうまく行うための微妙な調子を会得する。上手く呑み込めず「息が詰まる」と緊張する。「息を詰める」と「息を凝らす」も同じく緊張する。「詰まる」は自動詞だが、「詰める」「凝らす」は他動詞である。
「息筋張る」は怒ることだが、「息精張る」は全力を出すこと。青筋を立てるよりは、精を出した方がいい。
「息が長い」は、活動期間や価値を保っている期間が長いという意味である。 冒頭のリンク先の一覧には載っていないが「息が短い」もあるだろう。
「息を殺し」ても死なないが、「息の根を止める」と死んでしまう。「息を吹き返す」ことはあるかもしれない。
「消息」は「息を消す」と書くが、手紙や便りのことである。「消息を断ち」、「息を潜め」るのは、「息がかかる」のを避けているのかもしれない。
「息もつかせず」書いてみたが、そろそろ「(ひと)息つこ」う。「息が弾ん」できた。「息を入れ」ても「息を抜い」ても「息を継い」でも一休み。
一休み ほっと一息 息白し
さて、この記事には「息が通っ」ているのかどうか。
ブログ アーカイブ
-
▼
2017
(88)
-
▼
3月
(30)
- ホウレンソウの育て方(まえがき)その②
- ホウレンソウの育て方(まえがき)
- 「元」のもと、「本」のもと
- 真空
- 言語観
- 時間の言語学
- キョロック!
- 木の成長に印をつける
- 成功を引き継ぐ
- 春を探しに出かけよう
- コピーと解像度
- 計画と解像度
- 2045年問題とは問題ではないのでは?
- 課題を明確にするには
- 可能と存在
- 立体的に世界を見る
- うれしい勘違い
- 『(ら)れる』のコーチング論(3)ー行動と感動
- 感動について
- ハチに刺されたとき
- 「気づき」はたくさんあるけれど
- 山羊座とパニック
- 地上の星座
- ひとはなぜ戦争をするのか
- 実験的経験的体験
- 「わかる」と「できる」
- 息づかいが激しい
- 考えるという行為
- スイッチ・バック
- 名前に思いを乗せる
-
▼
3月
(30)