解像度とは、画像の密度のことで、単位は「dpi」である。「dpi」は「dots per inch(ドット・パー・インチ)」の略で、一定の長さ(1インチ)あたりどのくらいの点(ドット)があるのかを表している。点があるというよりは、1インチをいくつに分けたか、といったほうがより正確かもしれない。解像度が高いほど点の密度が高く、斜め線や曲線がなめらかな画像であると言える。
解像度を高くすれば高くするほど綺麗な画像となるが、高すぎると人間の目では差がわからなくなる。300dpi以上は見た目にはあまり変わらないらしい。
ただし、拡大した場合は別である。300dpiの画像は1インチに300の点がある画像だが、2倍に拡大すると2インチに300の点がある画像となるので、拡大後の画像は1インチあたり150の点と考えられる。面積を2倍にするのか、正方形の辺の長さを2倍にするのかで数字は変わってくるだろうが、ここでは数字は気にせず、拡大すれば解像度が低くなると考えてもらえればいい。
今までは画像の話だが、「目的」や「ビジョン」などについて考えてみると、画像の解像度と同じように考えられる。
たとえば「長期計画」を例にとってみよう。
10年計画として長期計画を立てたとする。おそらくは大まかな計画になるであろう。長期計画として確認する分には申し分ない。その長期計画で今年の計画を取り出す。今年の部分を取り出したら、月ごとの計画など詳細がわかるようになるのが理想的である。10年計画では大まかな10年計画にふさわしい解像度で、1年計画に拡大したら1年計画にふさわしい解像度で、1ヶ月計画に拡大したら1ヶ月計画にふさわしい解像度で表示されるのが望ましい。解像度は高ければ高いほど、拡大に耐えられる。
しかし10年計画のすべてを高解像度にすると、作成に時間がかかってしまうという難点もある。高解像度にしたとしても、拡大したときには威力を発揮するかもしれないが、高すぎると見た目には変わらないので大まかな計画でもいいと思う。近い将来など拡大する可能性が高い部分から解像度を高くするのが望ましい。
2017/03/19
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