子曰く、巧言令色、鮮なし仁巧言令色とは、言葉巧みでいい顔をすること。口が上手かったり、善人を装ったりすることは「仁」が少ない、と言っています。「少ない」のであって、「0(ゼロ)」ではありません。
さて「仁」とは何でしょうか?
日本語訳では「人間愛」とか、「他者を愛する気持ち」とか言われています。また加地伸行『論語』の別の個所の注では、白川静『字統』より、
「仁」は、人間愛。「仁」字の「二」は敷物を表わし、「仁」は人がその上に座る形で、<暖かい。なごむ>の意味となり、それが抽象化された。ともあります。
とりあえずここでは詳しくは触れません。『論語』を読み進めていけば、「仁」について至るところに出てきます(たとえば、「顔淵第十二」などは「仁」がテーマではないかと思います)が、私は「仁」についてまだよくわかっておりません。
ところで、この文言「巧言令色、鮮矣仁」は、重出しています(陽貨第十七・15)。
重要な文言なのか、それとも編集・編纂の誤りなのか、そこはわかりません。調べてもいません(^-^;)
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