2011/01/16

孔子のリーダーシップ論

孔子のリーダーシップ論。論語をリーダーシップ論として読んでみる価値はありそう。less than a minute ago via Keitai Web


上記のツイートは、『論語』を読んでいる時にふと思ったことです。読んでいた箇所は、為政第二の1。次のような文言です。
(加地伸行『論語』(講談社学術文庫)より引用。以下同じ。)
子曰く、政を為すは徳を以てす。譬うれば北辰の其の所に居りて衆星之と共にするが如し。

<現代語訳>
老先生の教え。為政者は民衆の模範となる有徳者でなくてはならない。[そうであれば、その徳を慕って人々が集まってくる。]比喩的に言えば、北辰がその位置に定まり、その他の星がそれを尊びつつ共に動くように。
1ヶ月ほど前に『サーバント・リーダーシップ』を読み終えた後で、リーダー(leader)とは導く(lead)人である、ということを考えていたことも関係があると思います。

「北辰」は天の中心です。北辰の周りの星は、命令されるわけでもなく自然に決まった方向に動いている。為政者は、率先して先に立ち民衆を鼓舞して動かすのではなく、模範となる態度を示し民衆が自然とそれに従う。

そのような情景と、「サーバントとしてのリーダー」が重なり合いました。

『論語』をしばらく読むと、顔淵が孔子を評して次のような言葉が出てきます(子罕第九の11)。
顔淵 喟然として歎じて曰く、之を仰げば弥々高く、之を鑽れば弥々堅し。之を贍れば前に在り、忽焉として後ろに在り。夫子 循循然として善く人を誘う。我を博むるに文を以てし、我を約するに礼を以てす。罷めんと欲すれども能わず。既に吾が才を竭くせば、立つ所有りて卓爾たるが如し。之に従わんと欲すと雖も、由る末きのみ。

<現代語訳>
顔淵は大きなためいきをついてこう述べた。先生(孔子)を仰ぎ見れば見るほどますます高く、堅い岩石に穴をあけようと切りこめば切りこむほどますます堅く、[とても及ばない。]前にいらっしゃるかと思うと、もう後ろにいらっしゃって捉えがたい。先生は、順序を踏んで私たちを教導してくださる。学芸をもって私たちの知識を広めてくださり、その帰納・要約(実践)として礼儀を教えてくださる。学問をやめようと思うことがあっても、[その魅力に勝てず]やめることができない。しかし、私は自分のすべてを傾けて学び実践してきたので、先生のありかたがしっかと眼前に立って見える感じがある。それに従ってゆけばよいのであるが、そうかと言ってとても及びつくことがない。
顔淵にとって、孔子は「誘(いざな)う」=「導びいてくれる」存在です。

孔子の周りには、様々な門人がいて、訪れる者もいて、人が集まっています。孔子自身も道を歩んでいますが、自然と孔子に従いともに歩もうとする同志が集まっています。

私は、リーダーシップ論を語れるだけの知識や技量もありませんが、リーダーシップ論として『論語』を読んでみるのも面白いかもと思っています。まだまだ『論語』を詳しく語れるほど読み込んではいませんが、さすがに古典として古くから語り継がれてきただけあり何度でも読みたい本です。

冒頭のツイートをつぶやいて帰ったその日に、「論語」「リーダーシップ」でWEB検索してみると、かなりたくさんのページが見つかりました。さすがに私のオリジナルではないとは思っていましたが、かなりの方々が同じようなことを考えていたということがわかり、読み方として間違った読み方ではないと確認できました。

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(記事内の引用は「増補版」ではなく、以前の版からの引用です。)

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