2019/02/19

第3週第2日(火)ハーレム・ルネサンス

デイヴィット・S・キダー&ノア・D・オッペンハイム、小林朋則(訳)
『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』からテーマをいただき、
毎日更新中。
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初耳。

ハーレム・ルネサンスとは、1920年代から1930年代初頭にかけて、ニューヨークのハーレム地区で花開いたアフリカ系アメリカ人の文学・芸術運動のこと。当初はニュー・ネグロ・ムーヴメントと呼ばれていた。

背景として以下のことが書かれていた。
南部で新たに開放された数百万の黒人たちが、奴隷制度と南北戦争後の南部再建時代の苦難に耐えた後、いわゆる「黒人の大移動」によってニューヨークなど北部の大都市に大量に移り住んだことが挙げられる。第一次世界大戦が終わったころには、貧しいながらも文化的な活気に満ちた黒人コミュニティがハーレムに根づいていた。

アメリカの歴史については詳しくない。(歴史自体が詳しくない。。。)

1861年から1865年にかけて、南北戦争があった(詳しくないので西暦などについてWikipediaを参照)。「南北戦争」と言われ知っていることといえば、「リンカーン」と「奴隷解放宣言」くらいしか思いつかない。アメリカの北部(リンカーンはたしか北部だったと思う)と南部との争いで、南部での奴隷制度に北部が反対したために起こった戦争であるという認識。Wikipediaを確認し、間違ってはいないようだが、乏しい知識である。

その南北戦争後に開放された黒人たちが北部に移動(黒人の大移動。Wikipediaでは「アフリカ系アメリカ人の大移動」。年代としては「1914年から1950年まで」とあった)。

第一次世界大戦が1914年から1918年(こちらもWikipedia「第一次世界大戦」)。

いちいちWikipediaを確認しなければ流れがわからない(まだわかっていない)。

ハーレム・ルネサンスについて、まとめてみると、
  • ハーレム・ルネサンスの基礎を築いたのはW・E・B・デュボイス(歴史学者・社会理論家)。論文『黒人のたましい』(1903)。NAACP(全米黒人地位向上協会)を創設(1909)。
  • デュボイスは、従来とは違う黒人の文化意識と誇りを訴えた。
  • ハーレム・ルネサンスの中心的作家のひとりがジェイムズ・ウェルドン・ジョンソン。小説『Autobiography of an Ex-Colored Man』(1912)、韻文説教集『God's Trombones』(1927)
  • ジョンソンに続くのが、ネラ・ラーセン『白い黒人』(1929)、ゾラ・ニール・ハーストン『彼らの目は神を見ていた』(1937)。
  • ラングトン・ヒューズは、当時新たに生まれつつあったジャズ音楽のリズムを詩作品に取り込んだ。
  • ハーレム・ルネサンスでは、音楽と文学は切っても切れない関係
  • 1930年代に入ると、大恐慌のため、ハーレム・ルネサンスは下火に
というところだろう(『世界の教養365』より)。

個人的には、ジェイムズ・ウェルドン・ジョンソンの韻文説教集『God's Trombones』(1927)が気になった。直訳すると「神のトロンボーン」。金管楽器のトロンボーンだと思われる。WEB検索してみると、『God's Trombones』(英語版Wikipedia)はすぐに見つかったが英語。。。日本語サイトでは見つからなかったが、代わりに(?)ヤマハのサイトで「トロンボーンには神が宿る」というコラムを見つけた。トロンボーンが教会音楽と密接な関係を持っていたらしい。

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