デイヴィット・S・キダー&ノア・D・オッペンハイム、小林朋則(訳)
『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』からテーマをいただき、
毎日更新中。
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木曜日は科学の分野。科学分野の最初は「クローン技術」。
『世界の教養365』では、1997年のクローン羊ドリーの誕生について書かれていた。ドリー誕生が衝撃的だった理由のひとつとして「個体の特定の部位から取った細胞を使っても、まったく新たな個体を作ることができると、科学の世界で証明されたから」としている。それまでは「細胞は特定の組織に分化した後では特定の細胞にしか分化できない」と思われていたからだ。
クローン技術は、理論的にはヒトでも応用可能である。しかし、倫理的な問題を中心に、ヒトに対してクローン技術を用いることは様々な問題がある。
これらの問題を解決する手段として注目されているのが、京都大学の山中教授が開発(なんと言えばいいのだろう?)した「iPS細胞」だ。
クローン技術をヒトに応用する目的のひとつとして、極端な表現をすると、臓器移植のようなものがあると思っている。再生医療として、自分自身のクローンをつくり、そこから必要な部位を移植する。しかしそこには技術的な問題とともに倫理的な問題が発生する。クローン技術で作られたとはいえ、一人の人間として扱わなければ(扱うという表現もおかしいが)ならないのではないかということだ。もちろん一人の人間のクローンを完全につくってから臓器移植ということは効率が悪いのでないだろうが。
iPS細胞については、少し方向が異なっている。先の極端な臓器移植のたとえで続けるなら、クローン技術を用いた方法は一人の人間を作りそこから部分を取り出すという方向だが、iPS細胞では部分を直接作り出すという方向だ。私はこのように大雑把に理解している。技術的なところはわかっていない。
まだ先は読んでいないが、『世界の教養365』には「iPS細胞」も載っているだろうか。
2019/02/07
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