2020/07/11

2020/7/11購入本

しばらく降り続いた雨が止み、日中には晴れ間が差し、ふと気づくと蝉の声が聞こえる。梅雨明けはまだであろうが、夏の盛りに近づいていることを感じる。

漱石の全集でいろいろなところを拾い読みしていることもあり、最近、俳句に興味を持ちはじめた。蝉の声が聞こえたことで、よし一句つくってみるかと意気込むものの、すぐに出てくるわけではない。

ただ、今年初めての蝉の声ではないかと思い、「初蝉」という言葉が浮かんだ。おそらく「初蝉」は季語にあるだろう。WEBで検索してみると「初蝉」はやはり夏の季語としてあり、読みとしては「はつぜみ」が主流であるようである。「初蝉」という語が浮かんだときには「はつせみ」と読んでいた。読み方に正解不正解はなさそうだが、実際に「初蝉」という言葉があること、そして「はつぜみ」と読むことを確認することができた。

自転車で、少し遠いところにあるブックオフに出かけた。手頃なサイズ、価格の『歳時記』があったらいいなと思ったからである。近くの本屋で売っているのだが、いまのところちょっと俳句に興味を持ちはじめたというところであり、きちんとした『歳時記』を定価で買っておこうという気にはまだなっていないというところである。

今日のブックオフには『歳時記』はなかった。ひととおり店内を歩き回る。『歳時記』の代わりではないが、いくつか文庫本を購入した。以下、購入した本の記録として。当然ながら、まだ読んでいない。

●金田一春彦『ことばの歳時記』(新潮文庫)
 『歳時記』目的で訪れたこともあり、代わりではないが『ことばの歳時記』を見つけた。目次をみると、1日1語、365日分あるようである。季語ではなさそうな言葉も挙げられているので、俳句用ではないと思う。ブログのネタがないときに使ってみることができそうである。

●星新一(訳)『竹取物語』(角川文庫)
 今日の掘り出し物といった感。『竹取物語』は、いろいろな人が現代語訳をしていて、川端康成や星新一も訳しているということを何かで読んで知っており、機会あれば、だれがどんな風に訳しているのか読み比べてみるのもおもしろいかもしれないと思ったことがあった。SF、ショートショートで著名な星新一がどのように訳しているかが読みどころ。

●松浦弥太郎『最低で最高の本屋』(集英社文庫)
 松浦弥太郎のエッセイは丁寧でやわらかいが芯がある感じがして好きである。まだ読んだことのない本であったので購入。

●清水義範『独断流「読書」必勝法』(講談社文庫)
 ジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』やその関連本を読んでいるなかで、清水義範が柳瀬訳『フィネガンズ・ウェイク』の文体で短編小説(「船が洲を上へ行く」)を書いたという話があった。それが収録されている短編集はなかったが、なんとなくおもしろそうなタイトルだったので購入。

●ジョイス『ダブリン市民』(新潮文庫)
 まだ少し先になりそうだが、ジョイスの『ユリシーズ』を読んだ後、同じジョイスの『ダブリナーズ』を読もうと思っていた。そのときは柳瀬訳の『ダブリナーズ』を購入予定であるが、今日この新潮文庫の『ダブリン市民』を見つけたときに、ひょっとするとこの『ダブリン市民』(安藤一郎訳)は絶版となっているのではないかと思い購入。柳瀬訳『ダブリナーズ』は新潮文庫から出ている。

●立川志の輔(選・監修)『古典落語100席』(PHP文庫)
 落語の簡易な辞典として使えないかと購入。落語は話芸であるので、落語を楽しむには寄席で聞くのが一番だとは思っているが、いまのところは大まかな知識として落語を知っておきたいというところ。漱石の『吾輩は猫である』など、落語を知っていればもっと楽しめるのではないかという思いから。

●正岡子規『仰臥漫録』(岩波文庫)
 漱石、俳句とくれば、正岡子規が連想される。俳句の良し悪しはわからないし、岩波文庫なので、逐一詳しい句釈があるわけでもないだろうから、あまり目を通さない可能性はある。110円本にあったので購入。

●大江健三郎『あいまいな日本の私』(岩波新書)
 大江健三郎がノーベル賞を受賞したときだったと記憶しているが、その講演が「あいまいな日本の私」というタイトルで、新聞に全文が掲載されていた。当時の新聞の切り抜きがまだあると思う(捨ててなければ)。その講演が著作になったものだと思い購入。

夜になると、また雨が降りはじめた。雨の音が大きくなる。もしかすると、今日が初蝉ではなく、すでに鳴いていたのかもしれないが雨の音でかき消されていたのかもしれないとも思った。
雨音散り初蝉の声散り散りに
俳句らしくひねり句練り出してみたものの、情景としてはぱっとしない。

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