「残念」「無念」「念を入れる」「念を押す」「記念」など。
普段ならば別に気に留めることもなかったのでしょうが、twitterやfacebookを見たときに、ほぼ毎回「念」という漢字が出てきて、「念」とは何だろうか、と疑問に思いました。
特に、「残念」と「無念」を同時に見たとき。
念が残るのが「残念」なのに、念が無いのに「無念」とはなぜ?
あとあとWEB上で確認してみると、同じような疑問を持つ人はやはりいるようです。
Yahoo!知恵袋「無念と残念は同じ意味?」
なるほど、「無念」の意味には2種類あるようです。
ひとつは「無念無想」のように「無心」というような意味。
もうひとつは、正念を失った、あるいは念願がかなうことがなくなったという意味で「無念」という意味。
試しに手元の国語辞典で「無念」をひくと、
- 〔文〕何もよけいなことを考えないようす。
- ひどい目にあって、くやしがるようす。「残念」を強めた言い方。
何だか正反対の意味ですね…。
しかし、言葉には正反対のような意味を持つ語は結構あると思います。
パッと思いつく語は英語のwant。
もともと「欠乏」を表わす語ですが、「欲望」も表します。
欠けているから欲しいというわけです。
また、「~のために」という語句。
「彼のために」と言ったとき、文脈によって、「彼のために(命をかけた)」とか、「彼のために(迷惑をこうむった)」とか、目的を表わしたり、原因を表わしたりします。
目標を定めることが動機づけともなります。
残念と思うことは、達成したときの喜びにつながるのかもしれません。
「念」とは「今の心」と書きます。
今の心も過ぎ去ってしまえば過去の心。
「今・ここ・自分」に集中することが、「念」。
念を残すというのは、過去から今に残すのではなく、今から未来へ残すものだと思いました。
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