2012/08/15

2012年 夏の文屋座 in 福島


8月11日(土)、『2012年 夏の文屋座in福島『地球を包む「わもん」の輪』 ~100年後のために、今わたしたちにできること~』が福島で開催されました。

「文屋座」というのは、長野県小布施の出版社「文屋」さんが主催されている「書き手と読み手と作り手の、出会いと学びと語らいの文化サロン」です。

今回の福島での「文屋座」では、震災当時、福島第1原発所長であった吉田昌郎氏が、ビデオ映像ではありますが、当時の心情を語るということで新聞等にも掲載され話題となっています。

こちらに参加してきました。


会場には多くの報道関係者の方々も取材に来られ、後日その報道記事を見ると、吉田前所長のビデオ映像の内容中心に報じています。

やはり、といってはなんですが、報道関係者にとってはここがメインですね。

印象に残っているのが、吉田前所長の映像が流れ始めると、キーボードを打つ音が一斉に響き始めたことです。


さて、今回私が参加した動機ですが、自分でもはっきりとはわかりません(^-^;)

もちろん、原発事故発生時の吉田前所長の生の声を聞いてみたかったというのはありましたし、原発に単身入り話を聞き続けてきたやぶちゃんの話を聞いてみたかったというのもあります。

また、東北地方には1度しか行ったことがなかったため行ってみたいと思っていたこともあります。

しかし、これらのひとつひとつの動機をみるとあまり大きなものではありません。

ですが、今回の福島での講演会は「行きたい」という思いが強くありました。


動機はさておき、まずは吉田前所長の映像について。

吉田前所長とやぶちゃんがインタビュー形式で話を聞いている映像です。

撮影日は7月10日。

吉田前所長は非常に穏やかな話し方をされていました。

特に印象に残っているのは、新聞等でも取り上げられている撤退問題について、吉田前所長の「本店に『撤退』とはひと言も言っていないし、思ってもいなかった」という言葉ですが、この言葉を普通にさらっと言っていたように思えたことです。

映像を撮ったときに撤退問題が既に新聞等をにぎわしていたのかどうかは寡聞にして知りませんが(私は新聞をとっていませんし、テレビもほぼ見ません…)、やぶちゃんが確認していたことから、たぶん取沙汰されていたのではないかと思います。

そんななか、「ひと言も言っていない」というとなると、力が入り本当に強調して「そんなことひと言も言っていない!!」という風になりそうなものですが、「思ってもいなかった」とおっしゃられているように自然に淡々と当たり前のように言っていたことが印象に残っています。

ここで撤退すると、比較的被害の少なかった5号機・6号機もダメになってしまう。

そうなると、福島第2原発の方にもいれなくなり、こちらもダメになってしまう。

そうなると被害がますます広がってしまい大参事になる。

となれば、撤退はありえない。

私の目からすれば、覚悟とか決断とかに見えるのですが、そういったことを思わず、自分たちがやるのが当たり前、といった風な印象でした。


話は変わって、今回の「文屋座」全体について。

報道では吉田前所長のビデオ映像のことが中心です。

現在、東京電力が社内テレビ会議の映像を公開し始め、当時の東電内部の様子について注目されているので無理もないことだとは思いますが、今回の「文屋座」のサブタイトルは「100年後のために、今わたしたちにできること」。

事実を報道するのがマスコミなのかもしれませんが、未来に向けたメッセージもほしいところです。


やぶちゃんの基調講演のタイトルは「聞くことで支える『福島完全安全宣言』」

昨年12月に、福島第一原発事故の収束に向けた道筋のステップ2の完了宣言がなされましたが、まだまだ多くの方々が不安に思われています。

解消していかなければならない問題も山積みだと思います。

しかし、どこかしら目標を決めて「福島は安全だ」という「福島完全安全宣言」を出すべきではないか、というのがやぶちゃんの主張です。

「妄想として聞いてほしい」とやぶちゃんは言います。

現在、2020年東京オリンピックの誘致活動が行われていますが、それを『東京・福島オリンピック』にできないか、そして、同時に福島はもう安全であるということを宣言するようにできないか

ひとりひとりができることをしていく。

ひとつの目標に向かって多くの人が動くことでそれが大きな力になる。

オリンピックを目標にすることで、その力を結集できないか。

このようなことを語っていました。

そして、そのために、やぶちゃんは「聞く」ことを通じて、コミュニケーションの擦れ違いを減らしていき、実行までのスピードを速くしていきたいとも。


第2部の語り合いでのパネラーである清水慎一さんは長野県伊那市のパティシエで、「夢ケーキ」というプロジェクトをされています。

家族で夢を語り合い、その夢を絵にしてもらい、その夢のケーキを作るというプロジェクトです。

清水さんは「お菓子を作ることしかできないので、お菓子を作ることで、子どもに夢を与え、家族の絆を紡いでいきたい」と語っています。


ひとりひとりができることをする。

100年後の未来のために自分に何ができるか。

私自身も、考えていかなければなりません。


復興に向けて、私のできることは限られています。

しかし、応援ならばすることはできる。


やぶちゃんのいう『東京・福島オリンピック』が実現するかどうかはわかりません。

しかし、私自身の希望を言えば、現在、原発事故収束のための拠点となっているJヴィレッジで、『東京・福島オリンピック』のサッカー開催、ということを思いました。

2020年東京オリンピック構想では、サッカーの予選開催地として宮城スタジアムの名もあります。

希望的なことでも書いておくと叶うかもしれません。


とりとめもなく長々と書き申し訳ありませんm(_ _)m

お読みいただきありがとうございました。


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