自然数の中で、1と自分自身以外の約数を持たないものを「素数」といいます。
例えば、12と13で考えると、12の約数は、1、2、3、4、6、12の6つで、1と12以外にも約数を持つので素数ではありません。13の方は、約数は1、13の2つのみで、13は素数です。
全ての自然数は素数の積で表現することができます。
2以上の自然数で20までを表現すると、
2(素数)
3(素数)
4=2×2
5(素数)
6=2×3
7(素数)
8=2×2×2
9=3×3
10=2×5
11(素数)
12=2×2×3
13(素数)
14=2×7
15=3×5
16=2×2×2×2
17(素数)
18=2×3×3
19(素数)
20=2×2×5
…
となります。
このような表記にする方法(?)を「素因数分解」と呼びます。
さて、なぜいきなり素数のことを書き始めたかというと、例の5つのビリヤード玉の問題からのためです。
5つのビリヤード玉の問題では、「数を足し合わせて1から21までの数をつくる」ということがありました。
「素因数分解」では数をかけ合せて自然数を表現しているので、足し合わせて表現する方法もないか、と考えたのです。
5つのビリヤード玉の問題では、自然数を次のように考えています。
1(分けられない)
2(分けられない)
3=1+2
4=1+3
5=1+4, 2+3
6=1+5, 2+4
7=1+6, 2+5, 3+4
8=1+7, 2+6, 3+5
9=1+8, 2+7, 3+6, 4+5
10=1+9, 2+8, 3+7, 4+6
11=1+10, 2+9, 3+8, 4+7, 5+6
12=1+11, 2+10, 3+9, 4+8, 5+7
…
上記に挙げたのは2つの異なる自然数に分けたやり方です。
どうやら、自然数nについて、奇数のときは(n-1)/2通り、偶数のときはn/2-1通りあるようです。
では、3つの異なる自然数に分けるやり方ではどうでしょうか?
1~5(わけられない)
6=1+2+3
7=1+2+4
8=1+2+5, 1+3+4
9=1+2+6, 1+3+5, 2+3+4
10=1+2+7, 1+3+6, 1+4+5, 2+3+5
11=1+2+8, 1+3+7, 1+4+6, 2+3+6, 2+4+5
12=1+2+9, 1+3+8, 1+4+7, 1+5+6, 2+3+7, 2+4+6
13=1+2+10, 1+3+9, 1+4+8, 1+5+7, 2+3+8, 2+4+7, 2+5+6, 3+4+5
…
となります。
規則性はありそうですが、一般化して何通りかは確認しておりません(^-^;)
0 件のコメント:
コメントを投稿