2012/03/27

為政第二・1「子曰、為政以徳。~」

細々と読み続けている『論語』です。

ブログに書くのは、更に頻度が少なくなっています…。

このブログでは、やっと「為政篇」に入っていきます。

子曰く、政を為すは徳を以てす。譬うれば北辰の其の所に居りて衆星之と共にするが如し。

政(まつりごと)をするのは、「徳」を以てする。

例えるならば、「北辰の其の所に居りて衆星之と共にする」ようなものだ、と。


「徳」でもって政治をする。

言いたいことは、何となくわかります。


しかし、私には、その後の例えとのつながりが今ひとつわかりにくい…。

加地伸行さんの『論語』(講談社学術文庫)での現代語訳は、
為政者は民衆の模範となる有徳者でなくてはならない。〔そうであれば、その徳を慕って人々が集まってくる。〕比喩的に言えば、北辰がその位置に定まり、その他の星がそれを尊びつつ共に動くように。
というもの。

また、斉藤孝さんの『現代語訳 論語』(ちくま新書)では、
政治をするのに〈徳〉(人徳・道徳)があれば、不動の北極星をまわりの星がとりまいてあいさつするように、人々の心はその徳のある為政者にしたがうものだ。
との訳。

北辰(≒北極星)のまわりを星が周っているということは理解できるのですが、「尊びつつ共に動く」「とりまいてあいさつするように」という意味がどこから来たのか?

もちろん、このような言葉があった方が、「政を為すは徳を以てす」の例えとしてわかりやすくはあります。

また、孔子の時代には、北辰のまわりをその他の星がまわっているのは、北辰を尊敬しているためだという解釈をしていたということもあるかもしれません。

「北辰」の意味として、
《北極星が多くの星の中心であるところから》皇居。また、天子。
という意味もあるようですし(goo辞書「北辰」の項)。


ちょっと視点を変えて、「政を為すは徳を以てす」とその例えの要素を対照させてみましょう。

「北辰」は「為政者」、「衆星」は「民衆」ですね。

為政者を中心として民衆が動く。

そのために「徳」を以て。


ということは、「徳」というものは、天の運行でもある、ということがいえるかもしれません。


この一節だけではまだわかりませんが、孔子のいう「徳」がどのようなものか、「徳」をどうとらえているのか、を読み解かなければなりませんね…。


日本語で読みたい『論語』と言える。『論語』を通読するには一番適していると思う。

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