2012/03/18

動態聴力のイメージ

意識には、自覚的な「顕在意識」と、自分では自覚していない「潜在意識」があると言われています。

ものの本には、「顕在意識」は10%もなく、「潜在意識」が90%を占めると言われることも。

そのため、意識の例えとして、氷山のイメージで説明されることがしばしばあります。


海面上に見えている部分が「顕在意識」、海面下で見えないところが「潜在意識」。

「氷山の一角」という言葉があるように、顕在意識は意識という氷山の一角と。


そして、私は顕在意識の氷山の一角が、言語化されたものだと思っています。

意識に浮かんでも、例えばイメージとして浮かんでいたり、音として浮かんでいたりと、言語化されていないものもあるからです。

図にするとこんな感じです。


話が飛びますが、仕事柄、話を聞くことの重要性を認識しています。

ここ最近は「聞く」をより高めていきたいと思い、「わもん」という聞く修行の最中です(「わもん」については、わもんのHPまたはこの記事の下の方に紹介している書籍『わもん』をご覧ください)。

より深く聞くにはどうすればいいか。


「わもん」は、話し手の心の声「声なき声」を聞く修行です。

そして、自分の「声なき声」も。

その「声なき声」を聞く入口として、「言語外の音を聞いてみる」などということが提案されています。


人が話をするとき、言葉に出すのはもちろんですが、言語外の表現も、意識的にせよ無意識的にせよ、行っています。

言語外表現にも注目しつつ話を聞き、その人が本当に言いたいことを聞く。


言葉を替えると、その人の言葉にならない部分も聞く。

つまり、顕在意識やさらには顕在意識まで聞く、ということになります。


実際問題としては、私はまだまだ聞くことができていませんが…。

まぁ、それはともかく…。


ただ、「わもん」でのイメージと、今まで自分が持っていた潜在意識や顕在意識のイメージがちょっとずれているように感じました。

「氷山の一角」のイメージと、「わもん」のイメージが少し違うように感じたのです。


そのイメージのズレは何なのか。

そこを考えていると、ふと頭に浮かびました。

浮かんでみると何のことない、単に横にしただけです。

しかし、この図を手掛かりにすると、最近の「わもん」のキーワードである「動態聴力」のことがわかりやすくなりました(参考:ヤブログ放送室「動態聴力」

話し手は、言葉以外に、言語外表現として様々な表現をしています。意識的であれ、無意識的であれ。

図にすると下の図のようなイメージで、左手が話し手、右手が聞き手。

意識的な言葉は、聞き手の方に向かっているため、一番目立つところです。しかし、それ以外にもいろいろなサインが出ています。しかし、聞き手からみると、それらは弱いサイン。

それらをキャッチする力が「動態聴力」だと感じました。


仮に下の図のように、曲線を描いてみて…、

それを聞き手側から見てみると、下のような図になるかと。


中心部分はもっとも目立つところなので、一番注目されるところですが、「声なき声」を聞くには、それ以外の部分、いわば周辺視野の部分にもアンテナを張っておく必要があります。

そして「動態聴力」は、「動体視力」から来た言葉。

「動体視力」を鍛える方法は、テレビか何かで見たことがあります。

以下は、YouTubeで見つけた動画。



この動画の場合は、画面上に表れる印の内、四角い印を指す、というものです。

画面の真ん中あたりはわかりやすいのですが、慣れるまではわからないときがあります。

しかし、視野を広げ、慣れてくるとわかりやすくなってきます。


「動態聴力」も同じように、視野(聴野?)を広げ、全体を見るように「聞く」といいのではないか。

言葉だけでなく、「言語外を聞く」というのは、視野を広げるキーワード。

そして、全体を聞くということは、全身全霊で聞くにつながる。


図を横にするだけで、イメージが連鎖していきました。

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