2011/03/27

自己実現理論-マズローの欲求段階説

「やる気」「モチベーション」を高めるにはどうすればいいか。

近年、人材育成の話ではよく出てくる話題(?)です。

そして、「やる気」や「モチベーション(動機づけ)」を語る際に、必ず出てくるとも言っていいのが、マズローの自己実現理論(欲求段階説)です。

マズロー(Abraham Harold Maslow)は、アメリカの心理学者。マズローは、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階のピラミッド型の階層を提案しました。


欲求の5段階は、図の下から順に
  1. 生理的欲求(physiological need)
  2. 安全の欲求(safety need)
  3. 所属と愛の欲求(social need/love and belonging)
  4. 承認の欲求(esteem)
  5. 自己実現の欲求(self actualization)
と名付けられています。

下位の欲求が満たされると、より上位の欲求を満たそうとするというものです。



5段階の欲求を少し詳しく書くと、以下のようなものです。

1.生理的欲求(physiological need)
生命を維持するための食事や睡眠、排泄などの本能的・根源的な欲求。

2.安全の欲求(safety need)
安全であることや経済的安定、健康、良い暮らしなど、生活に関わるものを安定的に手に入れたいという欲求。

3.所属と愛の欲求(social need/love and belonging)
家族や社会などに所属し、仲間がいて、仲間に愛され、受け入れられたいという欲求。

4.承認の欲求(esteem)
周りから認められ、尊敬、尊重されたいという欲求。 

5.自己実現の欲求(self actualization)
自分の持つ能力や可能性を発揮し、具現化したいと思う欲求。

生理的欲求が満たされていないときには、その上位の欲求よりも、まずは生理的欲求を満たそうとすることを説明しています。

ただし、「理論」と名前が付いてはいますが、何か証拠やデータがあるというわけではなさそうです。「説」あるいは、欲求の「モデル」のようなものですね。


今日の日本では、通常ならば「1.生理的欲求」「2.安全の欲求」が満たされている人が多いと思いますが、3月11日の東北地方太平洋沖地震以来、これらの欲求が満たされていない状況が続いています。発生当時と比べると、驚くほど早く回復に向かっていますが、それでも時間がかかるかと思います。

そのような中でも、「3.所属や愛の欲求」「4.承認の欲求」は存在し、そして欲求を満たしたい、満たしてほしい人もいます。そして実際に、色々なところで様々な人たちが活動を起こしています。

下位の欲求が満たされなければ、上位の欲求を満たすことができないわけではないと思っていますが、緊急性が高いものはやはり下位の欲求を満たすことです。

震災から2週間ほどになりましたが、これからは少しずつ上位の欲求を満たす事柄を増やしていくことも必要ではないかと感じています。

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