当時、英語(というか、言語)に興味を持っていた私は、英語学や言語学関係の本を少しずつ読んでいたのですが、その中でヴィトゲンシュタインの言語哲学のことを知り、「不完全性定理」のことを知りました。(「知りました」と書きましたが、「わかって」はいません…。「言語哲学」も「不完全性定理」も。)
ヴィトゲンシュタインの有名な文句「語りえぬものは沈黙しなければならない」から、ゲーデルの「不完全性定理」。関連なくはないと思いますが、飛躍しています。
で、哲学よりは数学の方がわかりやすそうな気がしたので、吉永良正さんの『ゲーデル・不完全性定理』(講談社BLUEBACKS)を買って読み始めました。これがゲーデルとの最初の出会い(?)です。
クルト・ゲーデル(Kurt Gödel)は
そのゲーデルは、
先日、ツイッターで少しやり取りをしたので、ちょっとまとめておきたいと思った次第です。
きっかけは、Poyo_Fさんのこのツイートから。
ゲーデルの伝記: http://www-history.mcs.st-and.ac.uk/Biographies/Godel.html の真ん中あたりによれば、1939年にUSビザを取るためにロシア経由で日本に旅行しなければいけなかったらしい。 #lsj
ツイッター上でのやり取りは、こちらにまとめてみました。
togetter「ゲーデルは日本の地に降り立ったか?」
で、どうやらゲーデルの足取りを大まかに追うと、
ウィーン(1/18)→シベリア鉄道→満州横浜には2週間以上滞在しています。
→横浜(2/2着、2/20発)→ハワイ→サンフランシスコ(3/4)
さて、船から一歩も出なかったか?
それとも日本の地に降り立ったか?
どちらでもいい(?)のですが、興味あることなのです(^-^;)
ゲーデル・不完全性定理 |
よく間違われますが、ゲーデルは米国に亡命していません。単なる帰化です。ゲーデルの米国市民権取得は、戦後になってからです。
返信削除立花隆も誤解していて、間違いを広めています。迷惑なことです。
あと、ゲーデルがチェコスロバキア出身というのも、よくある間違いです。ゲーデルの出生時にチェコスロバキア共和国はまだありませんでした。ゲーデルの出生地であるブルノは、当時は、オーストリアハンガリー帝国の領土です。
返信削除ちなみに、チェコスロバキア共和国はすでになくなっていますので、「現在の」を補っても間違いであることにかわりありません。
wd0さん>
返信削除コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、ゲーデルの米国市民権取得は1948年のことのようです。
私は「亡命」と「帰化」についての定義を知らないことに気づきました。
(BLUEBACKSで「亡命」と書かれていたため、そのまま書いてしまいました。)
「チェコ・スロバキア出身」というのも確かに正確ではないですね。
ご指摘、ありがとうございました。