子禽子貢に問いて曰く、夫子の是の邦に至るや、必ず其の政を聞く。之を求めしや、抑々之に与えしや、と。子貢曰く、夫子は温・良・恭・倹・譲、以て之を得たり。夫子の之を求むるや、其れ諸れ人の之を求むるに異なるか、と。子禽は子貢に次のような質問をしました。
「先生が、例えばこの国を訪れると、必ず国の君主と政治の相談をしています。これは先生が求めたのでしょうか、それとも先方から求められたのでしょうか?」
子貢は次のように答えました。
「先生は、温和・善良・恭敬・倹約・謙譲を持っているから求められたのだ。仮に先生から求めたとしても、その辺の人が求める求め方とは異なる。」
政治の話は苦手なので(^-^;)、仕事の話に置き換えて考えてみます。
仕事の話が好きだというわけではありませんが…。
私はコールセンターのSVです。今は大阪のコールセンターに勤めていますが、私の勤め先の会社には複数のコールセンターが全国に散らばっています(「散らばる」は言い過ぎ…)。
例えば、私が出張で東京のコールセンターに行ったとします。
東京のセンター長にあいさつをします。
で、コールセンターの運営状況などの相談するか?と問われれば、現状などは聞くかもしれませんが、相談まではしないでしょう。まだまだSVの一人でしかありませんので、センター運営のことの相談などは受けることはありません。
しかし、私がそれなりの人物ならば、ひょっとしたら相談事があるかもしれません。
相手がそれを求めたのか、それとも自分が求めたのか?
求められるような人物にはなりたいと思います。
ということは、自分が求めていることなのか?
自分が「なりたい」と思うということは、自分が求めている、ということでもあります。
孔子は、自ら道を求め続けた人です。
この文章でも、やはり「サーバント・リーダー」を思い起こさずにはいられません。
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