2019/08/15

不動点パズル08:反転(問12~16の解答)

(前回はこちら

機械に、ある記号列 x を入力すると、ある記号列 y をもたらす。この機械には4つの規則がある。
規則Q Qx → x
(任意の記号列 x に対して、記号列 Qx は x をもたらす)
規則C x → y ならば、Cx → yQy
(x が y をもたらすならば、Cx は y の随伴 yQy をもたらす)
規則R x → y ならば、Rx → yy
(x が y をもたらすならば、Rx は yy、すなわち y の反復をもたらす)
規則V x → y ならば、Rx → y
(x が y をもたらすならば、Vx は y の反転をもたらす)


前回の問題のなかの、問12から16までの解答を以下に記してみる。

*****

問12 それ自身の反転をもたらすような記号列を見つけよ。

(解答)
求める記号列を x とすると、
x → x ・・・・・①
を満たす記号列 x を探す。

x は V からはじまる記号列となるため、x = Vx1 とすると、①は、
Vx1[Vx1] ・・・・・①’
と書ける。(反転を表す矢印←がかかる範囲を明確にするために[]をつけた。)

このとき、規則V の条件より、
x1 → Vx1 ・・・・・②
とならなければならない。

任意の記号列 y に対して、CQyC → yCQyC であるので(問4参照)、y = V とすると、CQVC → VCQVC となり、②を満たす。

求める記号列は x であるため、
x = Vx1 = VCQVC
∴それ自身の反転をもたらす記号列は VCQVC
また、問11より、任意の記号列 y に対して、RQyRQ → yRQyRQ であるので、CQyC → yCQyC のときと同様に、VRQVRQ もそれ自身の反転をもたらす。

*****

問13 それ自身の反復の反転をもたらすような記号列を見つけよ。

(解答)
求める記号列を x とすると、
x → [xx] ・・・・・①
を満たす記号列 x を探す。

x は V からはじまる記号列となるため、x = Vx1 とすると、①は、
Vx1[Vx1Vx1] ・・・・・①’
と書ける。このとき、規則V の条件より、
x1 → Vx1Vx1 ・・・・・②
とならなければならない。

②は反復のかたちであるので、x1 は R からはじまる記号列。x1 = Rx2 とすると、②は、
Rx2 → VRx2VRx2 ・・・・・②’
と書ける。このとき、規則R の条件より、
x2 → VRx2 ・・・・・③
とならなければならない。

任意の記号列yに対して、CQyC → yCQyC であるので、y = VR とすると、CQVRC → VRCQVRC となり、③を満たす。

求める記号列は x であるため、
x = Vx1 = VRx2 = VRCQVRC
∴それ自身の反復の反転をもたらす記号列は VRCQVRC
また、問11より、任意の記号列 y に対して、RQyRQ → yRQyRQ であるので、CQyC → yCQyC のときと同様に、VRRQVRRQ もそれ自身の反転をもたらす。

*****

問14 それ自身の随伴の反転をもたらすような記号列を見つけよ。

(解答)
求める記号列を x とすると、
x → [xQx] ・・・・・①
を満たす記号列 x を探す。

x は V からはじまる記号列となるため、x = Vx1 とすると、①は、
Vx1[Vx1QVx1] ・・・・・①’
と書ける。このとき、規則V の条件より、
x1 → Vx1QVx1 ・・・・・②
とならなければならない。

②は随伴のかたちであるので、x1 は C からはじまる記号列。x1 = Cx2 とすると、②は、
Cx2 → VCx2QVCx2 ・・・・・②’
と書ける。このとき、規則R の条件より、
x2 → VCx2 ・・・・・③
とならなければならない。

任意の記号列yに対して、CQyC → yCQyC であるので、y = VC とすると、CQVCC → VCCQVCC となり、③を満たす。

求める記号列は x であるため、
x = Vx1 = VCx2 = VCCQVCC
∴それ自身の随伴の反転をもたらす記号列は VCCQVCC
また、問11より、任意の記号列 y に対して、RQyRQ → yRQyRQ であるので、CQyC → yCQyC のときと同様に、VCRQVCRQ もそれ自身の反転をもたらす。

*****

問15 それ自身の反転の随伴をもたらすような記号列を見つけよ。

(解答)
求める記号列を x とすると、
x → xQx ・・・・・①
を満たす記号列 x を探す。

x は C からはじまる記号列となるため、x = Cx1 とすると、①は、
Cx1[Cx1]Q[Cx1] ・・・・・①’
と書ける。このとき、規則C の条件より、
x1[Cx1] ・・・・・②
とならなければならない。

②は反転のかたちであるので、x1 は V からはじまる記号列。x1 = Vx2 とすると、②は、
Vx2[CVx2] ・・・・・②’
と書ける。このとき、規則V の条件より、
x2 → CVx2 ・・・・・③
とならなければならない。

任意の記号列yに対して、CQyC → yCQyC であるので、y = CV とすると、CQCVC → CVCQCVC となり、③を満たす。

求める記号列は x であるため、
x = Cx1 = CVx2 = CVCQCVC
∴それ自身の反転の随伴をもたらす記号列は CVCQCVC
また、問11より、任意の記号列 y に対して、RQyRQ → yRQyRQ であるので、CQyC → yCQyC のときと同様に、CVRQCVRQ もそれ自身の反転をもたらす。

*****

問16 それ自身の随伴の反転の反復をもたらすような記号列を見つけよ。

(解答)
求める記号列を x とすると、
x → [xQx][xQx] ・・・・・①
を満たす記号列 x を探す。

x は R からはじまる記号列となるため、x = Rx1 とすると、①は、
Rx1[Rx1QRx1][Rx1QRx1] ・・・・・①’
と書ける。このとき、規則R の条件より、
x1[Rx1QRx1] ・・・・・②
とならなければならない。

②は反転のかたちであるので、x1 は V からはじまる記号列。x1 = Vx2 とすると、②は、
Vx2[RVx2QRVx2] ・・・・・②’
と書ける。このとき、規則V の条件より、
x2 → RVx2QRVx2 ・・・・・③
とならなければならない。

③は随伴のかたちであるので、x2 は C からはじまる記号列。x2 = Cx3 とすると、③は、
Cx3 → RVCx3QRVCx3 ・・・・・③’
と書ける。このとき、規則C の条件より、
x3 → RVCx3 ・・・・・④
とならなければならない。

任意の記号列yに対して、CQyC → yCQyC であるので、y = RVC とすると、CQRVCC → RVCCQRVCC となり、④を満たす。

求める記号列は x であるため、
x = Rx1 = RVx2 = RVCx3 = RVCCQRVCC
∴それ自身の随伴の反転の反復をもたらす記号列は RVCCQRVCC
また、問11より、任意の記号列 y に対して、RQyRQ → yRQyRQ であるので、CQyC → yCQyC のときと同様に、RVCRQRVCRQ もそれ自身の反転をもたらす。

*****

つづく

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