機械に、ある記号列 x を入力すると、ある記号列 y をもたらす。この機械には5つの規則がある。
規則Q Qx → x
(任意の記号列 x に対して、記号列 Qx は x をもたらす)
規則C x → y ならば、Cx → yQy
(x が y をもたらすならば、Cx は y の随伴 yQy をもたらす)
規則R x → y ならば、Rx → yy
(x が y をもたらすならば、Rx は y の反復 yy をもたらす)
規則V x → y ならば、Vx →y
(x が y をもたらすならば、Vx は y の反転y をもたらす)
規則P x → y ならば、Px → yy
(x が y をもたらすならば、Px は y の回文 yy をもたらす)
さらに規則を導入する。
規則M x → y ならば、Mx →y
(x が y をもたらすならば、Mx はy をもたらす)
問題は以下。
問23 x が
問24 任意の記号列 y に対して、規則Q、C、R、V だけを使った記号列 x で xy をもたらすものがあるかどうかは未解決問題だとすでに述べた(「不動点パズル11:未解決問題」参照)。しかし、規則M を追加すると、任意の記号列 y に対して、記号列 x が xy をもたらすような x を比較的簡単に見つけることができる。それは、どのようにすればよいだろうか。たとえば、x が xJKL をもたらすような x を見つけよ。
問23についてはここで解答しよう。
問23 x が
(解答)
x →となる x を探す。x ・・・・・①
x を M からはじまる記号列として、x = Mx1 とすると、①は、
Mx1 →と書ける。このとき規則M の条件より、Mx1 ・・・・・①'
x1 → Mx1 ・・・・・②とならなければならない。
CQyC → yCQyC の y を M とすると、CQMC → MCQMC となり、②を満たす。
求める記号列 x は、
x = Mx1 = MCQMCRQyRQ → yRQyRQ を利用した、MRQMRQ も同様に求められる。
∴求める記号列は、MCQMC
(つづく)
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