分割数Pnの一般項は「とんでもない式」(『数学ガール』より)で、私が考えたところでこのような一般化はできないと思いますが、まあ、考えることは自由ということで試行錯誤してみたいと思います。
まずは、分割数と分断数の関係から考えられないか、を見ていきます。
(「まずは」と書きましたが、次があるかどうかは未定です。)
とりあえず、自然数 n の分割数を Pn、自然数 n の分断数を Qn とします。
前回記事で分断数 Qn については、n が n>0 の自然数のとき、2n-1 ということを求めたので、ここでも n は n>0 の自然数として考えます。
『数学ガール』でP9の値までは載っていますので、PnとQnについて、nが9までの値を比べてみます。
う~ん、WEB上での表の書き方がわからない…。
とりあえず、Qn と Pn の差を考えます。Qn と Pn の差は、分断数 Qn は順番が異なれば異なる分断であるのに対して、分割数 Pn は順番が異なるものは同じ分割であるため、Qn と Pn の差は、ダブりの個数となります。
たとえば、n=5 のとき Q5 は以下の 16 通りとなって、(★)印をつけたものが P5 を考えたときにダブって数えているということです。(★)印は 9 個あります。考えやすいように、行を空けてみました。
5=5
5=4+1
5=1+4(★)
5=3+2
5=2+3(★)
5=3+1+1
5=1+3+1(★)
5=1+1+3(★)
5=2+2+1
5=2+1+2(★)
5=1+2+2(★)
5=2+1+1+1
5=1+2+1+1(★)
5=1+1+2+1(★)
5=1+1+1+2(★)
5=1+1+1+1+1
この差を一般化できないかを考えてみます。
n=5 では、2つの自然数で分断した場合は4通りありますが、2つの自然数で分割した場合は2通りです。3つの自然数で分断した場合は6通りですが、分割は2通り。4つの自然数ならば分断は4通りで、分割は1通り。1での分断・分割、5での分断・分割はそれぞれ1通りで、分断・分割に変わりはありません。
そこで、
P5 = 4C0 + 4C1/2 + 4C2/3 + 4C3/4 + 4C4と考えてみます。
一般化して、
Pnと仮定してみます。
= n-1C0 + n-1C1/2 + n-1C2/3 + n-1C3/4 + … + n-1Cn/n + n-1Cn-1
しかし、これは合っていないことがすぐにわかります。n=4 を考えたとき、
P4 = 3C0 + 3C1/2 + 3C2/3 + 3C3 = 1 + 3/2 + 3/3 +1 = 9/2となるからです。
今日はここまで…。
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