エッセイ集はあまり読んだこともなく、また(失礼ながら)松浦弥太郎さんの名前も存じ上げず。
それでもタイトルや装丁が良かったので奥付を確認して購入決定。
この本が、私にとっては、とてもよかった。
愛読書のひとつとなりそうです。
この本には副題がついています。
「暮らしのなかの工夫と発見ノート」というものです。
日々の暮らしのなかでの小さな工夫・小さな発見。
最近よく見かける「ライフハック」とはちょっと違っていました。
私の「ライフハック」の大まかなイメージは、何らかの道具やアイテムをうまく活用する方法のようなもの。
しかし『今日もていねいに。』でつづられる「暮らしのなかの工夫と発見」は、考え方や動作・行動の工夫・発見。
抽象的になってしまいますが、「ライフハック」は外側の工夫・発見、「暮らしのなかの工夫と発見」は内側の工夫・発見。
この『今日もていねいに。』のなかでも、特に、素敵だな、と思ったのが「木が香る地図」の話です。
最寄駅から自宅までを道案内をする場合、私もそうですが、目立つ建物や店、信号やポスト、あるいは3つ目の交差点などを目印として案内します。
しかし、道案内のとき、
「桜並木をしばらくまっすぐ行くと、小さい花壇がありますから、そこを右へ」など、
「大きな菩提樹の木が目印です」
見慣れた風景をとっくり観察し、街路樹、知らない家のベランダの花といった、ごくささやかな自然をていねいにすくいあげ、木が香る地図をつくるのです。
なんと素敵な道案内。
そして、私には今のところ、できません…。
このような、暮らしのなかでのささやかな工夫。
小さな発見、小さなよろこび。
取り入れていきたいです。
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