この本は、人間関係に関して「古典」とも言われていたものでしたので、読もうかどうかずっと迷っていた本です。
私の本の買い方として、書店などで魅かれた本については奥付を見て「第1刷ならば買う」という基準があります(基準というほど絶対視はしていませんが)。
なぜなら、何刷も増版されているということは「売れている」ということでもあるので、「次に来たときでもあるだろう」と考えてしまいますが、第1刷ならば、「次はないかも」と思ってしまうのです。
D・カーネギーの本は、行きつけ(?)の書店に行くと必ず置いてありました。「また今度で…」となってしまっていたのです。
本日、やっと購入し読み始めました。
まだ途中ですが、「もっと早く読んでおいた方がよかったな」と思っています。
今のところ、読んだのは第1部「人を動かす三原則」のみ。
人を動かす三原則は、次の3つです。
- 批判も非難もしない。苦情もいわない。
- 率直で、誠実な評価を与える。
- 強い欲求を起させる。
これらの原則について、豊富な具体例を挙げながら説明されています。
3つの原則については、今までどこかで読んだこと聞いたことがあることばかりですが、具体例が豊富にあるのがいいです。
自己啓発やリーダーシップに関する本で良書と思うものはどれも、実践(具体例)が豊富にあります。
理論も必要ですが、具体例から導き出された理論というのが書かれているものが良書と思っています。
D・カーネギー『人を動かす』は、「古典」と呼ばれていますが、全然古くない。
私が購入したのは[新装版]となりますが、『人を動かす』のまえがき(「改訂にあたって」)には、「デール・カーネギーは、存命中、自分の著作に終始たゆまず改訂を加えていました。」「現代の社会習慣から見れば、いかにも古めかしく感じるものも散見されます。このような箇所には、最近のカーネギー協会の世界的な活動のなかで集めた実例を置きかえて、現代の読者にも親しみやすい本にしました。」と書かれています。
原著は1936年出版。改訂版は1981年。
私の手元にあるのは、1981年の改訂版の翻訳版。
それでも古くないのがすごいです。
1936年というと、昭和11年。Wikipedia「1936年」を見ると、日本では「ニ・ニ六事件」や「阿部定事件」が起こった年です。
歴史の長さを感じるとともに、「古典」の偉大さも感じました。
これからまた読み進めていきます。
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