太極拳のことはあまり詳しく知りませんが、心を落ち着け、非常にゆっくりとした動作で型の練習をします。太極「拳」というからには武術(拳法)のひとつと思われますが、実戦ではあんなゆっくりとした動作はしないでしょう。太極拳のイメージにあるゆっくりとした緩やかな動作は、おそらく「練習」です。
身体の様々な部分に意識を張り巡らせ、しかもその部分部分が各々に動くのではなく全体としてのバランスを取りながら、ゆっくりとした動作を行う。
「太極」とは、Wikipedelia「太極」の項によると、以下のように説明されています。
太極は万物の根源であり、ここから陰陽の二元が生ずるとする。もともとは『易経』繋辞上伝にある言葉で「易有太極 是生兩儀 兩儀生四象 四象生八卦 八卦定吉凶 吉凶生大業」(易に太極あり、これ両儀を生じ、両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず。八卦は吉凶を定め、吉凶は大業を生ず)といったように易の八卦の生成過程、ひいては天地万物の生成論を示すものであった。
太極拳は、ゆっくりとした動作で反復練習を行うことによって、型を身体に染み付ける。しかも身体の各部位がひとつひとつの動作を行うのではなく、ひとつの動作に身体全体が反応するような練習です。
実戦で、無意識に身体が動くようになるために(だと、私は思います)。
そこで、思考も同じように、たまにはゆっくりとした動作(というか思考)で、丁寧に順を追って考えてみる、という練習方法があってもいいと思いました。いざというときに自然な思考ができるように。
この考えは、齋藤孝さんの『意識の量を増やせ!』の中に、ゴルフの宮里藍選手のスイング練習法として「太極拳スイング」というものが紹介されていて、そこから思いついたものです。
さらには、並行して読んでいた石田淳さんの『教える技術』、また平尾誠二さんと金井壽宏さんの対談を収めた『型破りのコーチング』にも影響されています。
「太極拳思考」という言葉は私の造語(すくなくともGoogle検索では引っかからなかった)ですが、考え方としては、目新しいものではありません。
今後、機会があるごとに「太極拳思考」を軸に考えを深めていきたいと思います。
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