2011/09/05

違った視点

TEDとは、Technology、Entertainment、Designの3分野の人々が集まったカンファレンスです。

その中で、興味深いテーマの講演がありました。
Daniel Tammet: Different ways of knowing
(ダニエル・タメット:異なる認識の仕方)


ダニエル・タメットさんは、「高機能自閉症のサヴァン」とのこと。

また「共感覚」と呼ばれる症状も持っているとのこと。

上の映像内では、数字や文字に、色や形、感情が入り混じっていると言っています。


映像内にある3つの問題。
  • What is 64 x 75?
  • The Icelandic word 'hnugginn' means __?
  • "The hare limped trembling through the frozen grass"
ひとつ目は、掛け算の問題。ふたつ目は、アイスランド語の「hnugginn」とはどんな意味? 3つ目はジョン・キーツの詩の引用とのことですが、なぜ「hare(野うさぎ)」を使ったのか? 「rabbit(うさぎ)」を使わなかった理由は? という問題です。

ダニエル・タメットさんの回答は映像を見てほしいのですが(日本語の字幕も用意されています。)、感心してしまいます。


何かを知覚するとき、その知覚の仕方は人それぞれでしょうが、その知覚のプロセスを言語化できる人はあまりいません。

私たちの理解の仕方は、「分ける」ことが基本となっていると思います。

「分ける」ことが「わかる」ことにつながっています。

しかし、私は、自分自身の知覚のプロセスを理解していない。


そんな中で、ダニエル・タメットさんは知覚、認識に対して言語化していこうとしています。


自分とは違った視点で物事を見ている人や、そのような話を聞くことは好きです。


英語の「want」は、「ほしい」を意味しますが、「欠乏」も意味します。

私には欠けている視点を、私は欲します。

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