故きを温めて新しきを知る。
有名な故事成語、四字熟語です。
その語源ともなっている『論語』の言葉は、
子曰、温故而知新。可以為師矣。というものです。
子曰く、故きを温めて新しきを知る。以て師為る可し。
手元の国語辞典によれば、「温故知新」の意味として、
昔のことを研究してあたらしい真理を見つけること。とありました。
しかし、『論語』の文においては「温故知新」の後に「以て師為る可し」という語句があります。
そういう人こそ人々の師となる資格がある。と。
最近、古典的なものをよく読んでいます。
『論語』をはじめとして、今は儒教の四書つながりで『大学』や『中庸』を読み始めました。
古いものの中には廃れていくものもあります。
しかし、「古典」と言われるものは、何かしらの理由があって長く読み継がれているものです。
古いだけではなく、「読み継がれている」ことに意味があります。
長く続いているもの。
「継続は力なり」とはよく言ったものです。
古いことの中から新しいことを知る。
そういう人は師たるべし。
継続の力を知る人は、その力を活用していける力もある。
師となる資質がある。
私は「温故知新」を、このように理解しています。
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