書店でたまたま見かけたものですが、タイトルからは、おそらく、音声的な言葉による恋愛術みたいな内容だと想像できます。
購入の決め手となったのは、帯に書かれていた言葉。
『脳をくすぐる「言葉の感触」』
恋愛術の類の本はほとんど買ったことはありませんが、なかなか面白そうだと思いました。
読んでみると、タイトルからの印象は逆だったようです。
恋愛術、あるいは男女の機微(?)を題材とした音とイメージの入門書といった内容。
すべてを読んだわけではありませんが、こういうタイトルの方が売れるのですかね?
意味のまとまりを持った言葉を単語とすると、単語には当然意味があります。
例えば「りんご」という言葉には、「りんご」という意味があります。
実物のりんごを半分に切ったとしても、りんごではありますが、単語は「り」「ん」「ご」と3つに分けるとりんごの意味はありません。
「り」という言葉は「りんごの『り』」ということはできるかもしれませんが、3つに切った実物のりんごのひとつを「り」ということはありません。
しかし、「り」という言葉(音)には、その音から感じられるイメージのようなものがある。
それを『いい男は「や行」でねぎらう いい女は「は行」で癒す』では「語感」と呼んでいます。
そういえば、ツイッターでフォローしている方に「語感分析」をしている方がいたのを思い出しました。
@TOPAZ284(語感分析士・小松輝幸)Sapphire(サファイア)というソフトウェアが公開されていますが、会員制のようです。
語感分析士育成会
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の5つを「五感」と呼びますが、それらは独立しているものではありません。
聴覚の例でいうと、音には「やわらかい音」や「固い音」、「大きい音」「小さい音」など、触覚や視覚など表現と同じ単語を使ったりします。
私が言葉に興味を持つのは、人間の認識が表現されたものが言葉だと思っているからです。
「五感」と「語感」の関係は興味があります。
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