この「腑」というのは「五臓六腑」の「腑」です。
さて、「腑」とは何だろう?
手元の国語辞典を引くと、「こころ」とのみ書いてありました。
では、「五臓六腑」とは?
「五臓」は、「肝臓・心臓・脾臓(ひぞう)・肺臓・腎臓」の5つ。
「六腑」は、「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」の6つ。
この中で、よくわからないものが「三焦(さんしょう)」です。
とりあえず、Wikipedia「三焦」の項をみると、
三焦(さんしょう)とは、伝統中国医学における六腑の一つ。大腸・胃・小腸・胆・膀胱は実体が理解できる腑であるが、三焦は、働きだけがあってカタチがないと記されているが実体はリンパ管である。
鳩尾(みぞおち)より上の胸部にある上焦(じょうしょう)、その下に続くへそあたりまでにある中焦(ちゅうしょう)、へそから下の下腹部にある下焦(かしょう)からなる。焦とは、躯幹の胸椎第一から仙骨第五までを二十一に輪切りにして個々を焦という単位を用い一焦から二十一焦までを数えた。躯幹を三等分し、上焦は呼吸や循環に関わる機能、中焦は食物の消化吸収作用、下焦は排泄に係わる。上、中、下焦は人の生理機能を部位別に分けるための表現であり、それら部位別の機能の説明は各種存在する。あわせて三焦という概念のものではない。古典の文献には上、中、下焦あわせてという説明はない。後世の医人の単純な思い違いが伝わったにすぎない。三焦の腑を理解するためにはこれをふまえて入る。 なお、古くは「焦」の代わりに「にくづき」のついた「膲」が用いられることもあり、この字が肌肉(きにく)の紋理(きめ、あや)を表す 三焦の原は免疫抗体作用と食作用を言ったもので別名守邪の神といわれていた 鍼灸の臨床上では、脈診などで三焦に異常があると認めたときには、三焦経や三焦に関わる五行穴、三焦経の募穴である石門穴、兪穴の三焦兪穴などに施術するので、決して幽霊ではない。
なぜこのようなことを書いたのかというと、本日(11/12)参加した心徒塾で、「ストンを落ちる」ということを何度か聞いたためです。そのストンと落ちるのはどうやらお腹のあたりのようで、「臍下丹田が笑う」と表現された方もいました。
私の場合、この「ストンと落ちる」という感覚がわかりません。
納得することはいろいろとあるのですが、どうも「ストンと落ちる」というのが今一つ。
表現としてはなんとなくわかるのですが…。
で、思いついた表現が「腑に落ちる」です。
そして「腑」って何だろう?と。
「心徒塾」とは聞く修行の場。よりよく聞くことを「深く」聞くと表現します。
奥底にある思いを深く聞く。
何となくですが、私の場合、「ストンと落ちる」というよりは、「ゆっくり沈んでいく」感覚の方がしっくりくるような気がしてきました。
禅の悟りには、2種類あるようです。ひとつは「頓悟」。もうひとつは「漸悟」。「頓悟」は、悟るときには一気に悟る。「漸悟」は、徐々に悟りに達していく。「ストンと落ちる」のは「頓悟」、「ゆっくり沈んでいく」のは「漸悟」と比べることができるのかもしれません。
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