「歳時記」を手にしたことで、あらためて俳句をつくってみようと思った。「あらためて」というのは、以前にも作ったことは何度かあるが、季語らしき語を入れた五七五という感じで、俳句よりは川柳に近いものだった。
「歳時記」があるからといって俳句となるわけでもなく、言葉遊びを入れたいという欲もあり、言葉遊びを入れると季語を入れたとしても川柳に近くなる。以前読んだ『俳句実践講義』で学んだ、「切れ」があるかどうかで俳句と川柳を分けるとすれば、今回作ったものは川柳であろう。少なくとも「切れ字」は使っていない。
時事的なことを入れることにして、昨今の話題は新型コロナとなるわけで、「コロナ」と「季語」を使った言葉遊び的な五七五の句をつくることを目標とした。
結果として、2句作る(「苦肉の作」と言いたかったわけではない)。1句目よりは、2句目の方が気に入っている。1句目は説明を要するだろうし、今年の梅雨明けは例年より遅かったにせよ、「梅雨明け」は夏の季語であるため時期がずれている。
梅雨明けの頃ナウ居留守スタイルす
汗る日のころ名ばかりの秋来たる
頭で考えて作ったので「月並」である。
理想をいえば、宝井其角の「夕立や田をみめぐりの神ならば」という雨乞いの句のように、新型コロナの感染拡大防止語彙を入れたかったが思いつかなかった。もう少しひねり句練りたい。
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