この October の oct- には、数字の「8」という意味があります。
8本の足を持つタコは英語で octopus ですし、八角形は octagon、音楽では8音上がると1オクターブ(octave)。
10月なのに、なぜ「8」が関係しているのか。
ローマ暦が関係しているようです。
以下、Wikipedia「ローマ暦」からの引用です。
紀元前753年(紀元前745年説あり)、最初のローマ暦が古代ローマで採用された。この暦法は、ローマを建国したとされる王ロムルスの名をとり、ロムルス暦と呼ばれる。3月から始まり12月で終わっていた。各月の名称と日数は次のとおり。なるほど、8番目が October です。
1年の長さは304日で、12月30日と3月1日の間に、日付のない日が約61日間続いた。農耕暦だったので、畑仕事のない季節に日付は必要なかったとされる。当時のローマ人は1年の長さが約365日であることを知らなかったため、日付のない日は厳密に61日間ではなく、春めいてきた日に王が新年を宣言するという形をとったと考えられる。
- Martius (マルティウス、31日)
- Aprīlis (アプリーリス、30日)
- Māius (マーイウス、31日)
- Jūnius (ユーニウス、30日)
- Quīntīlis (クィーンティーリス、31日)
- Sextīlis (セクスティーリス、30日)
- September (セプテンベル、30日)
- Octōber (オクトーベル、31日)
- November (ノウェンベル、30日)
- December (デケンベル、30日)
これに January、February が加わって、12ヵ月がそろうこととなります。
ちなみに、September(9月)、November(11月)、Decenber(12月)の sept-、novem-、decem- というのは、それぞれ7番目、9番目、10番目という意味があります。
語源はラテン語。
ラテン語の流れを汲むフランス語では、数字の 7、8、9、10 を sept、huit、neuf、dix といいます。
sept なんかは、seven に近いし、huit と eight、neuf と nine なども近いといえば近いです。
フランス語はロマンス系言語、英語はゲルマン系言語ですが、国も近いので交流があったのでしょう。
今回、暦月の後半について書きましたが、前半も語源を調べるとローマ神話の神様の名前が入っていたり、結構おもしろいと思います。
気が向けばブログにも書こうと思いますが、今回はこの辺で。
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