Wikipediaには、
アスパラギン酸(アスパラギンさん、aspartic acid)とは、アミノ酸のひとつで、2-アミノブタン二酸のこと。示性式は HOOCCH2CH(COOH)NH2)。略号はD あるいは Asp、またD-Aspとも。アスパラギンの加水分解物から単離され、由来とその構造からこの名がついた。とのこと。
厳密な定義はよくわかりませんが、どうやら、アミノ酸のひとつである「アスパラギン」に水を加え分解したものから取り出されたので、「アスパラギン酸」と名付けれらたとのこと。
そして、その由来となる「アスパラギン」という名前は、野菜のアスパラガスの汁から取り出されたことから付けられたようです。
アスパラガスの汁から「アスパラギン」、「アスパラギン」から「アスパラギン酸」。
で、「アスパラギン酸」についてネットで調べているうちに、興味深い実験を知りました。
「ユーリー・ミラーの実験」と呼ばれているものです。
物質から生命が発生するかどうか、その過程を検証しようとした実験です。
現在では、生命が誕生したときの大気の組成と、実験で仮定していた大気の組成が異なるということから認められてはいないようですが、無機物から有機物が生成され生命が誕生した、という仮説を検証しようとした有意義な実験だと思います。
「生命とは何か」というところから始めなければならないのかもしれませんが、現代では、アスパラギン酸などの組成もわかっているし、ナノテクノロジーなどの技術も発展しているのにも関わらず、未だ物質を組み合わせて生命を作りだしたという話は聞いたことがありません。
私たち人間も物質でできているにも関わらず。
生命の起源についてはいくつかの説があるようですが、一番有名な説(というか私が知っている説)としては、「無機物から有機物が蓄積され、有機物の反応によって生命が誕生した」とする化学進化説です。
そして、この地球という惑星が、太陽に近からず遠からず、地軸が安定していて、空気があって雲があって日照時間もほどほどで、など様々な環境条件が整っていたため、というもの。
あまり詳しく知りませんが、偶然の産物ともいえます。
とすれば、地球外知的生命体などもいたりして…。
偶然でできた地球に、偶然生命が誕生し、偶然生きている。
「わかる」ことは「わける」こと。
奇跡的な確率であるということは、それだけ「分けて」考えている。
それだけ知識が増えているとも言えます。
しかし、偶然にしろ奇跡的な確率の産物にしろ、私たちが今ここに生きている、存在していることに変わりはありません。
アスパラガスから「アスパラギン(酸)」と名付けられはしたけれど、アスパラギン(酸)はアスパラガスだけに存在するものではありませんし、アスパラガスがなかったとしても、別の名前かもしれませんがアスパラギン酸は存在すると思います。
この記事を読んでいる方にも、私はまだ読者としか名付けていませんが、ひとりひとり名前がある。
偶然か必然か、それはわかりませんが、私もあなたも存在していることは確かです。
もし、あなたの名前が「アスパラギンさん」でしたら、教えてください。