2013/03/12

わもんな言葉33-修身

儒学の四書のひとつである『大学』に八条目というものがあります。

「格物」「致知」「誠意」「正心」「修身」「斉家」「治国」「平天下」の8つです。

「格物」から「修身」をまとめて「修己」、「斉家」から「平天下」をまとめて「治人」。

儒学は「修己治人」の学問だと言われます。

己を修め人を治める、です。


さて、先日(3/10)の「心徒塾」で、「修身」という言葉がでてきました。

冒頭の『大学』も頭に浮かびましたが、もうひとつ、昨年読んだ本も思い浮かびました。

『国民の修身』という本で、帯には「戦前の修身教科書を再現!」と書かれていました。


実はこの本、特に「修身」のことを知りたいと思い買った本ではありません。

監修者の渡部昇一さんの名前に魅かれて買った本です。


渡部昇一さんの『知的生活の方法』という本があり、この本は、私が本をよく読むようになったきっかけの本。

その中の最初にシェイクスピアの『ハムレット』の言葉が引かれています。
最後に、最も大切なる訓……己に対して忠実なれ、さすれば夜の昼に継ぐが如く、他人に対しても忠実ならん。(坪内逍遥訳『ハムレット』第一幕第三場より)

この本を読んだ頃は、『大学』も読んでおらず、「修身」という言葉も知りませんでしたが、「己に対して忠実なれ」という言葉は頭に残りました。


そして、本日、「修身」という言葉を聞き、「己に対して忠実なれ」という言葉も頭に浮かんだ次第。


『国民の修身』の「修身」とは、今でいう道徳のようなもの。

「修身」は「身を修める」と書きます。

身を修める「修身」、己を修める「修己」、そして「己に対して忠実なれ」

『大学』の八条目の中の、「誠意(意を誠にす)」「正心(心を正す)」にもつながります。


自分の中の不安、疑問は「二人羽織」を通すと増幅されます。

先日の心徒塾では、そのことをまざまざと体験しました。


不安、疑問は、己に対して忠実でないときに湧き上がります。

己に対する不安、疑問です。


己に対して忠実なること、「自己わもん」へとつながります。

国民の修身
国民の修身

大学・中庸 (岩波文庫)
大学・中庸 (岩波文庫)

わもん -聞けば叶う
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