高橋源一郎さん (@takagengen) 午前0時の小説ラジオ・「世界一素敵な学校」
最初の方に、アメリカ・マサチューセッツ州にあるサドベリー・バリー校の話があり、それを読んでいくうちに、あるひとつの物語を思い出しました。
それは、以前にツイッターで紹介してもらった物語。
『気まぐれな魔法使い』の中の、「約束」という物語です。
「自分との約束」
この言葉が頭に残っています。
高橋源一郎さんの話にあるサドベリー・バリー校の考え方は、「人間には自己教育への鮮烈な欲求がある」という考え方。
人間には、おとなになりたい、必要なことをどうしても知りたい、という本能が埋め込まれている。「教育」とは、本来、誰もが持っているはずの、そんな「自己教育」の本能が発動するのを助けることだ。
子どもたちを「おとな」として遇すること。子どもたちに「自分の主人は自分なんだ」と気づかせること。子どもたちに「自分の人生を自分の意志で歩ませること」。だから、この学校では、「自己責任」は、もっとも美しく、峻厳なことばでもある。
これを子どもの側からみると、他の誰が決めたのでもない「自分との約束」。
自分と約束したことを守っていくことは、やる気にも、達成感にも、そして自信にもつながっていきます。
自分との約束は、他人との約束に比べると、破りやすいものです。
私も恥ずかしながら、「次からはこうしよう」とか「明日からは○○しよう」とか、自分との約束をするのですが破ってしまうことが多いです。
しかし、自分と約束をして、ひとつだけ、今まで守り続けているものがあります。
そこは、自分でもよくやっていると認められること。
これからも守り続けることですし、「約束を守る」と普段意識しなくとも、できるようになっていることです。
こころからの欲求は、強い。
あらためて、そう感じました。