2月14日、バレンタインデー。
この時期になると思い出すキャッチコピーがある。
「一目で義理とわかるチョコ」
有楽製菓株式会社の看板商品「ブラックサンダー」のキャッチコピーである。
ブラックサンダーは標準小売価格30円(税抜き)。バレンタインデーに買ったり、もらったり、あげたりする類のものではなく、特別感はあまりない。
そこをうまくついたキャッチコピーだと思う。七五調でリズムもいいし、ユーモアもある。
よく知っていてお世話になっているMさんという人がいる。
Mさんのキャッチコピーは「G・N・N」。「義理・人情・浪花節」である。
義理チョコの「義理」という意味ではない。
そのMさんが、先日「仕留める」という言葉をつかった。
相手の話を聞いて、その奥底にある思いを言葉にするという意味で、核心を突くというような意味である。
奥底にある思いや、商品・サービスの本質などは、見えないし聞こえない。触れもしない。
しかし、ある。
それが見えたとき、聞こえたとき、それはひとつの「発見」「創造」だと思う。
「一目で義理とわかるチョコ」というキャッチコピーは、ブラックサンダーの核心を突いている。顧客の心も突いた。
キャッチコピーがしとめた本命の例だ。
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