facebookを眺めていると、「流しそうめん」という言葉があることを知りました。
初めて聞きます。
私のなかでは「流しそうめん」ではなく、「そうめん流し」です。
で、自己正当化のために、理屈を。
日本語は、言語類型論的に言うと、「後方主要部言語」です。
単純にいうと、「後の方に大切な言葉があらわれる言語」です。
たとえば、日本語はSOV言語、英語はSVO言語と言われます。
「S」は「Subject(主語)」、「O」は「Object(目的語)」、「V」は「Verb(動詞)」です。
日本語と英語では、動詞と目的語の語順が逆になっています。
文を構成する目的語と動詞では、動詞の方が「主要部」とみなされ、動詞が後に来る日本語は「後方主要部言語」、動詞が前に来る英語は「前方主要部言語」です。
他にも、日本語では「助詞」という品詞がありますが、これは名詞の後に付く「後置詞」とも取れます。
英語には「前置詞」がありますね。
また、修飾関係でも、日本語では修飾する語が前に来ます。
英語では、形容詞は名詞の前に来るときもありますが、関係代名詞など、後ろから修飾することが多いです。
このルールは、複合語を作るときにも当てはまります。
私がよく例としてとりあげるのが「サラダうどん」と「うどんサラダ」
「サラダうどん」は「うどん」が主要部。
なので、私は「サラダうどん」を「うどん」の一種ととらえます。
「うどんサラダ」は「サラダ」が主要部。
「うどんサラダ」は、「うどん」が入っている「サラダ」です。
同じように、「蜂蜜」は「蜜」の種類で、「蜜蜂」は「蜂」の種類。
そうすると、「そうめん流し」は「流し」が主要部で、「流し」の一種。
「流し」というと何だかキッチンのような感じがしてしまいますが、「流し」は「流す」の名詞形。
「精霊流し」とか「白線流し」とか「島流し」の「流し」
いわば、イベント名詞です。
一方、「流しそうめん」は「そうめん」の一種。
「そうめん」の種類、形態のひとつとして「流しそうめん」というものがある。
なので、何か行事として行うときは「そうめん流し」
そして、「そうめん流し」で流れる「そうめん」のことを「流しそうめん」と言う。
このように決めました。
(実際は地域によって言い方に差があるようです…)
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