と、某鉄道会社のキャッチフレーズに乗せられたわけではありませんが、以前より行ってみたかった「龍安寺」に行ってみようと思い立ちました。
ずっと、龍安寺の石庭を見たかったのです。
早速行き方を調べて、と。
「フムフム、京都駅から50番系統のバスに乗ればいいんだな」
と、龍安寺のホームページから確認。
地図を見ると、仁和寺とか妙心寺とか金閣寺とかも近くにあるようなので、龍安寺を見て時間があれば回ってみよう、とイザ出発。
まぁ、京都駅までは普通に電車に乗って、難なくたどり着きました。
「さて、バス乗り場は…」と探すも、50番系統のバス乗り場はどこだ?
で、見渡すと「妙心寺」とか「仁和寺」とか「金閣寺」とかの行先の書かれたバス乗り場を発見。
26番系統のバス乗り場でしたが、時刻表を見るともうすぐバスが来そうなので、「これでも行けるだろう」と26番系統のバス乗り場で待つことにしました。
バス乗り場では、「京の駅ミスト」と銘打って、心地好い霧吹きが行われていました。
26番系統のバスに乗って、降りた停留所は「御室仁和寺」というところ。
もちろん、仁和寺の前です。
歴史的なことはいざ知らず(←知っとけ)、仁和寺の名前を聞くと、吉田兼好の随筆『徒然草』を思い出します。
「これも、仁和寺の法師。云々」
拝観料を払えば、庭園なども見れたようですが、今回の目的は龍安寺の石庭を見ること。
ここに時間をかけるのも何だなと思い、拝観料なしで見れるところを回りました。
『徒然草』の仁和寺の法師の話で、石清水八幡宮へのお参りの話も思い出していましたし…。
仁王門を過ぎ…
中門へ。
途中、御室桜と呼ばれる桜がありました。
金堂は写真撮り忘れ…。
水掛不動尊。
経蔵。
五重塔。
九所明神。
と、少しばかり足早に見て回り、近くにある龍安寺を目指しました。
と、ここまで書いてみて、金堂の写真がないのは、石清水八幡宮の仁和寺の法師と同じことでは…、と少し思ってしまいました。
『徒然草』第52段
仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時、思ひ立ちて、ただひとり、徒歩より詣でけり。極楽寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て、帰りにけり。
さて、かたへの人にあひて、「年比思ひつること、果し侍りぬ。聞きしにも過ぎて尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。
少しのことにも、先達はあらまほしき事なり。
(「龍安寺」へ続く)
新訂 徒然草 (岩波文庫)
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