シェアされていたのは、TEDの映像です。
映像を見て、テイラーさんの本があることを知り、読んでみました。
『奇跡の脳』という本です。
テイラーさんは脳科学者ですが、ある日、脳卒中を起こしてしまいます。
『奇跡の脳』には、脳卒中により脳の機能が衰えていく様子や、手術・リハビリ等により回復していく様子が、脳科学者の視点から詳しく書かれています。
脳科学者が自分の脳を解説した稀有な本です。
手術後のリハビリ中のことを書いた章「最も必要だったこと」に、次の言葉がありました。
これまでのわたしではなく、これからのわたしを愛してくれる人々が必要だったのです。脳科学者として様々な活動をされていたテイラーさんは、脳卒中により記憶能力も言語能力もおぼつかなくなってしまいました。
回復するために、最も必要だったのは、周りの人々。
脳卒中前の優秀な脳科学者としてのテイラーさんではなく、「これからのわたしを愛してくれる人々」です。
どうしても、自分を今ここにいる、ありのままのわたしとして受け入れてくれる人々が必要でした。
脳卒中だけでなく、聞くことで救える命はあると思います。
今ここにいる、ありのままのあなたとして受け入れて話を聞く。
このような聞き方を「わもん」と名付けています。
奇跡の脳: 脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)
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