これまでに、たくさんの本を読んできた。たくさんといっても、世の中には数えきれないほどの本があるので、読んだものはその極々わずかなものである。さらには、読んでも内容を覚えていないものがほとんどであるので、本を読んだことで何かの役に立ったとか、そういったこともあまりない。強いて言えば、読書の習慣がついたということは悪い事ではないだろう。
たいていは一回読んでそれっきりというものが多いのだが、いくつかの本は何度か繰り返し読んでいる。以前に読んだ内容を忘れてしまったので思い出すためであったり、そのとき読んでいた本のなかで以前に読んだことがある本に言及されていたのでもう一度読みたくなったり、理由は様々である。
最近、以前読んだことのある本を読みかえすことが多くなった。食指が動いた本を読むことを繰り返してきたので、本棚に自分の興味関心がある本が集まってきたのではないかと思っている。その興味関心は何なのかは、まだはっきりとしていない。
しばらく書くことをしていなかった。インプットだけでなくアウトプットが必要であるとは、しばしば言われることだが、書く習慣はまだついていない。あらためて書く習慣をつけるべく、何か読んだあとに感想なり、考えたことなり、少しでも書いていきたい。
再開は再会。そんな言葉が浮かんだ。
再び本を開くことは、再び著者に会うことであり、再び自分に出会うことでもある。