子どもの頃、よく道草を食っていた。
お気に入りは、「イタンポ」と呼んでいた草だ。
茎を折ると、ポキッと気持ちのいい音がする。
茎の表面の皮は固いので皮をはいで食べる。
少し酸味があり、量は多く食べられない。
家に持ち帰って、塩をつけて食べることもあった。
なぜか「イタンポ」のことを思い出した。
たぶん「イタンポ」は田舎の地域での呼び方だろうと思い、標準的な名前は何だろうかとWEBで検索した。
「イタドリ」というらしい。
名前は聞いたことがある。
大きくなるうちに、道草を食うことはなくなった。
代わりに行動範囲が広がったせいか、寄り道をすることが多くなった。